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豪雨災害と所得税の軽減措置2021.7.26

カテゴリー:お役立ち情報 , 所得税

7月、全国各地で記録的な大雨が相次ぎ、静岡県熱海市では、大規模な土石流が発生しました。こうした自然災害により、住宅や家財などに損害が生じた場合、確定申告により雑損控除など所得税の軽減措置を受けられます。

雑損控除は、災害等により、住宅や家財など生活に通常必要な資産に損害が生じた場合に、所得控除を受けられるものです。控除額は、「損失額-所得金額の10分の1」又は「損失額のうち災害関連支出の金額-5万円」のいずれか多い方の金額となります。保険金などで補填される金額がある場合には、その金額を損失額から控除することになっています。

ただし、自然災害により生活基盤に著しい被害を受けた者に対して支給される被災者生活再建支援金については、損失額から控除しないことに留意したいところです。今般の大雨による災害では、熱海市が被災者生活再建支援法の適用対象となりました。住宅の被害の程度や住宅の再建方法に応じて同支援金の支給を受けた場合には、その金額は損失額から控除せずに雑損控除の控除額を計算することとなります。また、同支援金は同再建支援法に基づき、非課税と取り扱わます。

なお、災害のあった年の合計所得金額が1,000万円以下で、災害による住宅や家財の損害額が時価の2分の1以上の場合は、雑損控除と災害減免法上の所得税の軽減措置のいずれか有利な方を選択適用することが可能です。災害減免法による軽減額は、所得金額500万円以下の場合は所得税額の全部、所得金額500万円超750万円以下の場合は所得税額の2分の1、所得金額750万円超1,000万円以下の場合は所得税額の4分の1となります。