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大谷康子さん演奏のヴァイオリン協奏曲を聴いて2018.11.25

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2018年9月29日大阪交響楽団と大谷康子さん演奏のヴァイオリン協奏曲を聴きに行きました。
最近音楽会に行くことが減り、また、涙もろくなったこともあり、前半のメンデルスゾーン作曲ヴァイオリン協奏曲で泣いてしまいました。ヴァイオリンの美しい哀感のある旋律と大谷康子さんの心の音に深い感動を覚えました。
メンデルスゾーンはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を鍛え上げたことで有名で、ライプツィヒの聖トーマス教会に行った時のこと、今回と同じシンフォニーホールでライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団演奏のマタイ受難曲を聴いた時のことを思い出しました。
聖トーマス教会に入った瞬間、バッハ作曲であろうミサ曲の合唱が聴こえました。おそらく常時宗教音楽が演奏されているのだと思います。教会の長椅子に座った時、神の声が聞こえるような厳かな雰囲気が漂っています。心が洗われ精神が高いところに引き上げられるような心持がしました。人間の精神はこのような環境の影響を受けているのだと実感します。日本人もよりよい環境に恵まれますよう祈ります。
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のマタイ受難曲を聴いた時、日本語訳の垂れ幕があって、キリストが我々人間の身代わりとなって処刑される時、バッハの旋律が号泣となって、涙が止まりませんでした。
今回演奏の後半のブルッフ作曲ヴァイオリン協奏曲では、ブルッフがケルン生まれでコブレンツ等のライン川沿いで活躍したことを知り、ライン川やモーゼル川の風景が蘇り、楽しく幸せな気分に浸ることができました。
最後のアンコールで大谷康子さんがステージから客席に降りて通路を回り、私の目の1メートル前でもヴァイオリンの響きを聴かせて頂き、これまた大谷康子さんのサービス精神の高さに感動しました。メンデルスゾーンではブラバーと叫びましたが最後にブラビー(イタリア語で皆さんにはブラバー、男性にはブラボー、女性にはブラビーと言うそうです)と叫ぶことを失念しました。このような感動に接する時心の悩みは全て吹き飛んで、心身に新鮮なエネルギーが吹き込まれる心持がします。