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iDeCo 中小事業主の上乗拠出分は損金2018.8.28

カテゴリー:お役立ち情報 , 所得税 , 法人税

平成27年度改正で措置された中小事業主掛金納付制度が施行

<従業員掛金は所得控除、中小事業主掛金は損金算入の対象に>

平成28年5月の確定拠出年金法の一部改正により、27年度税制改正で措置された中小事業主掛金納付制度が今年5月1日に施行され、8月末で4か月を迎えます。

同制度は、従業員100名以下や、企業型確定拠出年金(企業型DC)を実施していないなどの要件を満たす中小事業主が対象となります。
税制上においては、従業員に係る個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入者掛金は小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象で、中小事業主が拠出する掛金は損金算入することができるメリットも注目されています。

<平成30年5月1日に施行>

中小事業主掛金納付制度は、一定の要件を満たしている事業主に使用されるiDeCo加入の従業員に対し、事業主が必要な手続きを経て、従業員の加入者掛金に一定の額まで上乗せして拠出することができる仕組みをいいます。
改正確定拠出年金法の公布の日(平成28年6月3日)から2年以内に施行するとされ、今年5月1日から導入されています。

同制度では、事業主の条件として企業型DC、確定給付企業年金(DB)及び厚生年金基金を実施していない事業主で、従業員(第1号厚生年金被保険者)100名以下などとしています。
一方、従業員の条件としては、iDeCoに加入している従業員のうち、中小事業主掛金を拠出されることに同意した者(一定の資格を定めることも可能)としています。

中小事業主が掛金を拠出する場合は、労働組合や過半数を代表する従業員の同意等が必要とされます。
中小事業主は労使合意を経て、拠出対象者の同意を取得し、国民年金基金連合会に届け出をします。
その後は毎年1回、中小事業主の資格に関する現況届を提出する流れとなります。

<中小事業主が拠出する場合は給与天引き>

同制度は、加入者掛金と中小事業主掛金の合計額は月額5,000円以上2万3,000円以下の範囲で、それぞれ1,000円単位で決めます。
それぞれ最低1,000円を拠出しなければならないので、中小事業主掛金は最大で2万2,000円となる計算です。
中小事業主が拠出する場合は、加入者掛金と中小事業主掛金をとりまとめて納付する必要がある点に留意してください。

iDeCoの掛金の税制上の取扱いでは、加入者掛金について、小規模企業共済等掛金控除として従業員本人の所得から控除でき、中小事業主掛金について、企業が負担する支出として損金に算入することができます。

・中小事業主掛金納付制度を実施できる事業主の要件
① 従業員(使用する第1号厚生年金被保険者)が100名以下であること

② 企業型確定拠出年金、確定給付企業年金、厚生年金基金のいずれも実施していないこと

③ 従業員の過半数で組織する労働組合又は、従業員の過半数を代表する者に、中小事業主掛金を実施することについて同意を得ること